「限界線ルートweb」に、高度な観測のための予報が追加されました
2010.1.15
鈴木寿氏開発による「限界線ルートweb」に、より高度な観測のための予報(以下、「アドバンスト予報」と略記します)が追加されました。
星食観測ハンドブック2010には、国立天文台の相馬充氏が比較的観測条件のよい現象を選び、その予報を掲載しています。
これらは小口径の望遠鏡でも観測でき、また、接食観測の経験が少ない方でも、比較的容易に観測が可能なものです。
このほかにも、暗い恒星であったり、月の輝面近くで起こるもの、薄明期間中に起こるものなどを加えると、
多くの接食の現象があり、それらも含めると観測の機会が増えることになります。新たに地方別データとして加えられたのは、そういった現象です。
中には、観測するのに相当困難なものも含まれています。
これらの現象を観測するためには、より高度な観測技術が要求されます。観測の可否や条件を確認すること、月縁図を得ることなどは、
利用する観測者に任されることになります。予報ソフト OCCULT Ver. 4.0 を活用されている方を想定して作製されていますので、
ご理解の上、ご利用くださいますようお願いいたします。
限界線ルートデータの詳しい使用法は、PDF版マニュアルをご覧ください。ここでは、「アドバンスト予報」についての簡単な使用法について説明します。
1. 利用できるブラウザ
インターネットエクスプローラ 6, 7, 8 のいずれか
※他のブラウザでは、下記に述べるプラグインが利用できないため、機能に制限があることや動作が遅くなるなどします。
2. プラグインのダウンロード
限界線ルートwebの全機能を使うためには、電子国土プラグインが必要です。最新版は 1.1.4.1ですが、まだ不具合があることから、安定版の1.1.3をご利用ください。(1.1.4.xをご利用の方は、一旦アンインストールしてから、1.1.3を再インストールしてください。)
プラグインソフトウエアは 電子国土プラグイン版ダウンロード
からダウンロードして利用してください。1.1.3は「旧バージョン」のリンク先のページにあります。
上記のページの →インストーラ(webtis_1.1.3.exe)をダウンロード をクリックするとダウンロードが始まります。
次に、ダウンロードしたフォルダを開き、できたファイル (ver.1.1.3では webtis_1.1.3.exe) をダブルクリックすると、インストールが始まります。
3. ブラウザを起動させる
ダウンロードが終わったら、ブラウザ(インターネットエクスプローラ)を起動させます。
※このページを開いたままでプラグインをインストールされた方は、今回のみ、ブラウザを再起動してください。(プラグインを有効にするため。)
4. 限界線ルートwebのサイトを開く
限界線ルートweb から、地球の記号 または 「電子国土版接食限界線」をクリックすると、限界線ルートwebのウインドウ(日本地図)が現れます。
5. 「各地の接食詳細予報データ」の使い方
(1) 画面の左にある、

のプルダウンメニューをクリックし、「相馬先生予報」を、例えば「OCCULT4 浜松周辺」に変えます。
なお、OCCULT4 北海道 1-3 の1-3というのは1月から3月までの間、という意味です。動作を軽くするために、1年を4期に分けて表示しています。
(2) その後、動作を速くするために「全て表示しない」ボタンをクリックして、一旦全ての限界線表示を消します。
(3) 左のメニューから、必要な現象を探して、チェックを付けます。

これで、目的の限界線のみを表示するようになりました。画面を拡大し、布陣計画にお役立てください。
6. 制限事項
複数地域にまたがる現象の場合、複数地域をロードしてしまうと、その現象に対して、補助ライン・標高補正ラインが引けなくなりますので注意してください。
7. 詳しくは...