2009年12月27日
星食観測日本地域コーディネーター事務局では、星食観測のための情報提供の一環として、標記の冊子を刊行いたします。これまで星食観測、とりわけ接食観測の情報が充実していた地人書館の「天文観測年表」が2009年版を最後に廃刊となりました。IOTAの接食予報は昨年で終了しており、また、海上保安庁海洋情報部によるwebサイトの提供も間もなく終了します。このような状況の中、それらに代わる情報提供ができないかと、国立天文台の相馬充氏や接食観測支援ソフトウエアの作者鈴木寿氏とともに検討して参りましたが、このたび、上記の廃止される刊行物やメディアが持っていた長所を受け継ぎながら、複数のメディアを連携させて、より便利で役立つ情報提供を目指すことにいたしました。本誌はその一環であり、電子書としてコンピュータ上での閲覧と印刷して紙ベースでの閲覧の両者の特性を活かしてご利用いただけるものと考えております。皆様の観測の計画やまとめにお役立ていただければ幸いです。