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Jan.25 2002 XZ6795の掩蔽


観測結果

Observer:Kazuhisa.Miyashita
Telescope:25cm Schmidt-Cassegrain
Station:Tenpyonomori,Akashina-machi,Nagano Pref.,JAPAN
Longitude137o56'55.73"E
Latitude36o19'45.05"N
altitude901m (T.D.)
Star:XZ6795
Mag: 5.0
RA:05h19m23.9832s
Dec:+22o05'54.776"
WA:149.24o
Observation
Dayd m y
25-01-2002
Time h m s
14:33:57.400(UT) +-0.04s



掩蔽のようす

23:33:57.000 JST

23:33:57.333 JST

23:33:57.400 JST

月に隠される0.4秒前 
月に隠される2フレーム(約0.07秒)前
月に隠され恒星(XZ6795)が見えなくなった

月に隠される瞬間をはさんでの数フレーム(コマ)を連続写真にしてみました。
.367のところを画面を明るくしてよく見ると、かすかに恒星の像が見えます。 ビデオの1フレームは1/30秒間の露光をしていますが、その途中で恒星が隠れたときは、 通常のフレームに比べて、露出時間が短いのと同じことになり、恒星の像が暗く撮影されていると考えられます。
このほかにも、月縁による光の回折の影響など、様々な理由も考えられますので、観測結果は、完全に消失した時刻を報告するようにしています。
この現象では、.400のフレームをもって、掩蔽の時刻として報告しています。


ビデオ画像から、恒星の明るさの変化を読みとってみました。
まず静止画像として各フレームを静止画としてキャプチャーします。
画面上の恒星のサイズは、5等星と明るいこともあり、直径18ピクセルていどです。 そこで20×20ピクセルの矩形で星像を囲み、矩形内のピクセルの明るさの合計を得ます。 次に、すぐ横のバックグラウンドの部分も同じ大きさの矩形で囲み、同様に合計を得ます。

星像の明るさ=星像を含む矩形の明るさ−バックグラウンドの明るさ

として得られた星像の明るさを縦軸に、フレーム単位の時間の変化を横軸にとってグラフを描きました。 シンチレーション(大気のゆらぎ)のため、星像の明るさが周期的に変化しています。また、 恒星はほぼ瞬間的に隠れていますが、1フレームだけ(11フレーム目。これが上の画像の.367にあたる。)淡い星像のものがあることがわかります。

なお、いまのところ、星の光度と画面上の明るさの対照はおこなっていません。そのためこのグラフは おおまかな光度変化を表現しているにすぎず、これから定量的に光度を求めることなどはできませんのでご了承ください。


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